言葉のイメージはQWERTYキーボードが決めている?
QWERTY効果と呼ばれる、キーボードの右側にあるキーを多く使う言葉にポジティブなイメージを持ってしまうという現象があります。例えば、「幸せ(SHIAWASE)」より「ハッピー(HAPPI-)」の方がポジティブです。
スイスとドイツの研究者たちが、このQWERTY効果は商品名や映画・本のタイトル、ウェブ上の全てに対してまでも適用されると発表しました。
研究者チームはAmazonやYouTubeなど11のウェブサイトからいくつものタイトル・名前を研究し、良いレビューを獲得していたのは「y」「h」「n」、つまりキーボードの右側に配置されているキーが含まれている比率が多いものであることを発見しました。また、奇妙なことに、褒めているコメントにも右側のキーが多く含まれる単語の比率が高かったそうです。
この結果についてチームはQWERTY効果はウェブに影響を及ぼしていると感じているが、その理由は延べていませんでした。なお、Amazonでのトップセラー商品においてQWERTY効果は確認できなかったため、右側の方が良いイメージをもってはいるが、私たちの判断にまでは影響しないとのことでした。もしかしたら右利きの人が多いから右側の方が打ちやすいだけのことかもしれません。
しかし、言語学の教授Naomi Baronは、右側には感情と関わっている母音が多く配置されているとNew Scientistに伝えています。キーボードがペンよりも強い時代になってきているのを感じますね。
“QWERTY keyboards change how you feel about words”, Steve Dent, 2016/4/21.